訪問看護師は、医療機関への通院が困難な利用者に対して自宅へ訪問し、ケアを行う新しい看護師の働き方です。
訪問看護師は多くの場合、訪問看護ステーションや医療機関に所属しており、1日に3~5件程担当します。
利用者の自宅では医師の指示に応じて点滴や採血、注射などの看護を行い、病棟で働く看護師と仕事内容は大きな違いはありません。
しかし、訪問看護師は1人の利用者に対し、踏み込んだ看護を行うことができます。
医療補助だけではなく、快適な日常生活を送るための手助けや利用者の家族への指導も行います。
利用者やその家族と深い関係を築くことができる点は、大きなやりがいとなるでしょう。
感謝の言葉をもらえれば、モチベーションのアップにもつながります。
また、病棟看護師とは異なり夜勤がなく、土日が休みになる場合が多いことも訪問看護師の魅力の1つです。
しっかりと休みをとることができますが、オンコールという制度もあります。
オンコールの日では利用者からの連絡があれば、休みであっても駆けつけなければならないケースがあることは理解しておきましょう。
他の看護師との人間関係が煩わしくならないことも、訪問看護の特徴です。
1人で働く場合が多いので、効率よく看護を行うには試行錯誤や技術が必要となりますが、自分自身が持つ観察力やスキルを存分に発揮させることが可能な点も魅力的です。
もちろん独断で動いてはいけませんし、医師や介護士との連携も欠かせません。
しかし、人間関係におけるストレスは、病棟よりも少なくなるでしょう。